三男(保育園年長さん)が
金色のとんがり帽子をかぶって帰宅しました。
「ただいま~っ!!」
「はい、おかえり~。」
「ドカドカドカ!」っと、カバンとプレゼントを両手にかかえたままニコニコ顔で茶の間に一直線。
今日は三男の通う保育園で「クリスマス会」でした。
「今日、サンタさん来てん!!」
三男は嬉しそうにプレゼントの入った袋を見せて、中身を見せるために逆さまにしました。(中から出てきたのは「木のコマ」と、「カルタ」。)
「手を洗っておいで。先にご飯食べよう。」
「うん!!」
おじいちゃん、おばあちゃんと、子供3人と、私達夫婦の計7人の賑やかな夕食が始まりました。
その日の晩御飯は大好きな「鳥野菜鍋」と、「三種類おにぎり」。
大きなお鍋はあっという間に空になり…
食べることに夢中で発表することを忘れてしまった三男の「お土産話」は、いっしょにお風呂に入る私が、独り占めすることになりました。
「今日、サンタさん来たん?」
「うん!!来たよ!」
「どんなサンタさんやった?」
「白いヒゲはやして、赤い服着とった!」
私は服を脱ぎながら、ふと思い出しました。
若い頃に、親戚の人に頼まれて保育園で「サンタさん」をした事を。
20年以上前のあの日の私は、控え室で若い保育園の先生に「白いつけ髭」つけられて「赤い服」を着せられて…とても嬉しくなって張り切ってしまいました。
「フオッフオッフオッ、メリークリスマース!!」
って、ハイテンションでお遊戯室に入っていったら、可愛い声にあっという間に囲まれてしまって
一人一人を高い高いし始めましたら(10人くらいでしたけど)あっという間にダンゴ状態になって、ついでに息も上がってしまって…先生が助け船出してくれてなんとか収まったんでしたっけ。
園児の皆と輪になって「ジングルベールジングルベール~」って、歌いながらダンスみたいなのもして、お話したりクイズもしましたね…そういえば。
「そっか…サンタさんが来てくれて嬉しかったか?」
私は湯船につかりながら、そんな昔話を思い出していました。
「もしかしてトナカイさんもおった?」
まさかとは思いながら聞いてみました。
「うん!おったよ! 鼻が光っとった。」
へぇ~最近のクリスマス会は派手やな。
「でも、ペラペラの紙で出来とった。」
そ、そう…?
「まばたきもしとらんかった。あれでサンタさんのソリ引っ張られるんかな?」
「…そっか ま、大丈夫なんやろ。」
20年以上前のインチキサンタも、ちょっとばれてたかしら…って、思い出してみますけど……まぁ…どうだったかしらん?
「サンタさん、「赤い靴」じゃなくて「黒い長靴」はいとった。」
「そ、そっか…。黒い長靴もカッコいいやろ?」
「記念撮影の時、ヒゲがずれて持ち上げとった。お口が見えた!」
「……。」
子供の観察もなかなか鋭いな…。
あ…そういえば20年前のあの日…「バイバ~イ!!」って、私が遊戯室を出たら一人の可愛い女の子が追いかけてきて、
「もう、帰っちゃうの?」
って、聞いてきたんでした。
「だって、サンタさんは忙しいから…」
女の子はいたずらっぽく笑うと「バイバイ」って戻っていきましたね。
(サンタさんのヒゲ動いとってん!)
三男も、
あの時の「女の子」も気付いてたのかしら…?
今年もたくさんのサンタさんが、全国で冷や汗をたらしながら頑張ったのかな~(´Д`)?
バレても素敵な思い出になってくれたら、サンタさんは本望なんですけどね…。