「ログハウスを買うと
夜のバルコニーでお酒を飲みたくなるんです。」
と、最近中古のログハウスの別荘を買われたマダムはおっしゃいました(´Д`)。
素敵な夕焼けか星空を見ながらね(笑)。
だけどこのログハウスのバルコニーでは目の前に迫った畑と山しか見えないんです‥
海も山も遠くに見える景色の良い北側に、バルコニーを新設したいのですけど‥
サンバーさん、そのバルコニーを造って頂けませんか?なるべく安く(笑)!?
で、イメージはこんな感じで造って欲しいんです(笑)!
しかしこの仕事を私に紹介してくれたY設計士は
「それじゃ白井大工さん、後は宜しく~!」
と、図面も書かずにバイバイして行きました┐(´д`)┌。
私は後日、「およそ9~10人工掛かる」と連絡。木材の材料費、金物やペンキ等を含めると、工事金額総合計が約50~60万円の予定。
マダムは直ぐに工事して欲しいと我々に連絡してきました。
しかし、大工の私にとっては「足場」も「レッカー車」も「設計図」も無い現場で、ペンキ屋さんもやりながらバルコニーを造るという、楽しい現場が始まったのでした’`,、(´Д`) ‘`,、。
先ずは柱を建てたいので、「束石(羽子板付き)」を固定します。
図面が無いので、柱や桁の位置は私が勝手に決定します。
それらを直接 土間コンクリートに書き込んでから作業のスタート。
束石にはハンマードリルでそっと穴をあけ、掃除機とエアーブローでコンクリート粉を完全に除去してからケミカルアンカーで寸切りボルトを接着。
もちろん、土間コンクリートにも穴を開ける(ケミカルアンカーも挿入)。
「束石」の下に付いた寸切りボルトで、今開けた穴に入っているケミカルを割りながらカケヤで叩き入れる。
ケミカルが固まらない間に、プラスチッククサビで上面を水平になるよう調整もする。(写真のようにボンドも併用したので絶対取れないでしょう(´Д`))
束石に(前もってペンキを塗った)柱を固定し、頭繋ぎで「垂直」を確認しながら仮に固定。
このレーザーレベルだと、2面を同時に垂直確認出来るので助かる。(しかも屋外でも見易いグリーンレーザー)
レッカー車が使えないので、桁はチェーンブロックで吊り上げ30mm欠き取った柱にはめ込みコーチボルト(180mm)での固定とした。
「持ち出し足場」に足場板を渡し、チェーンブロックの吊り元に。
4メートルもある桁(多分90kg程度?)は一人では運べないので‥
こんな台車(母親が畑に肥料を運ぶ車を借りた)で運ばないと、どうにもならない。
とにかく独りで作業する私は、助けてくれる道具達に心から感謝するしかないのですねщ(゜▽゜щ)❤️
メインになる桁を2本掛けたら、建物側に“たる木掛け”をコーチボルトで固定し、たる木でそれらを繋ぎ固定。
今回の様な高さではレーザーレベルを三脚では使えない。高すぎて。だけれど、このレーザーレベルの付属品をビスでこのように固定すれば、好きな高さでレベル出しが出来る。
勿論、上下の微調整が出来る機能付き。もはや無敵だわщ(゜▽゜щ)(笑)!!
わぁ~サンバー大工さん、だいぶ形になってきましたね(笑)!
で、初めに言っておいた「床に扉を付ける」ってのは出来ますか?
勿論です。バルコニー真下の台所ドアから直接に食材や飲み物を上げられるようにしたいとの事でしたね?
良かった!
だってサンバーさんが「落下の危険がある‥ちょっと考えさせて下さい。」って仰ってたから。
ええ、やはりバルコニーからの落下事故が怖いですよね。
だけど階段を上がってぐるっと回ってこないとこのバルコニーにはたどり付けないと言うのはやはり不便。
ちょっと見て下さい。大体出来てますから。
下から見ると、あの開いた所がそれになります。
上から見ると
ドアのように開け閉め出来ます。
落下防止に、秘策がありますから楽しみにしていて下さい。
床を張り、階段を造り、手摺りも造ると
もうバルコニーщ(゜▽゜щ)!
屋根が近いので、こんな感じにバルコニー床を下げたんですね。
もちろん、渡り廊下も‥
写真奥のようにログハウスの丸太を一本跨ぐ形になりました。
でも頭上の屋根におでこをぶつけない為には、譲れないところ。
(設計士さんは最後まで何で下げるの?って言ってましたけどね‥(´д`|||))
これでバルコニーが出来たので、いよいよ仕上げの「秘密の扉」の階下の工事にかかる。
このエアコン室外機が、実はナイスな場所にあってこれに乗ると、バルコニーの床に手が届くんだけど それだと室外機が凹んで壊れてしまう┐(´д`)┌(全然ナイスじゃ無いやん)。
で、その高さに踏み台?を造る。
室外機を多少囲ってしまったけど、まぁ‥良しとしよう(´Д`)。
そして、バルコニーの「秘密の扉」の下に仮置き台を造る。
この「仮置き台」が、バルコニーからの落下事故防止に大きく貢献する。
更に一人ででも、ある程度のお酒や食べ物をそこを中継して上げたり下げたりも出来る!
バルコニーから見るとこんな感じに。
このアイデアにセレブは大変に喜ばれました(´Д`)。
「わぁ‥ これは素晴らしいアイデアですね!使い心地も良さそうだわ(笑)!」
喜んで貰えて良かったです。
「バルコニーの床を下げたから、これがスムースに出来たのですね?」
ええ、それは最初から計算済みでした(笑)。
凄い!設計図面も無いのに、こんなの造るなんて‥
大工さんて3D画像が頭の中に出来てるんですか(笑)?
ええ、職業柄想像力は豊かだと思います(笑)。
だから‥
貴女のようなセレブがもしかして
酔った勢いでこんなコスチュームで遊んじゃったり‥
可愛いポーズ決めたりしているんじゃ無いかしらと
バカな私は、色々楽しい妄想をしてしまうんですよね~щ(゜▽゜щ)(笑)!
(雨どいのやり替え。バルコニーの邪魔にならないように、落としの場所を替えました。)
【使用画像について】
お客様のご好意より現場の写真を使用しています。(お客様撮影の写真もあります)
なお、住所や氏名を全く分からなくするために“セレブ”にしてます。本当は‥です(汗)。
以下はWikipediaより引用させて頂きました。(当ブログ管理者は2019年より毎月Wikipediaに寄付をする契約を結んでいます。)