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壊れた塀(長さ約14m)の修理をなるべく安くしてくれと、製材所の社長さんから頼まれたけど、「隣の敷地には絶対に入らないでね」って‥それって、どうやって工事をやるんですかぁ~щ(゜▽゜щ)?って話。

とにかく、七尾市に古くから建っている住宅の特徴は‥

間口が狭くて

奥行きが深い!

で、今回のお仕事の依頼者である

製材所の社長さん宅も例に漏れず

住宅の奥に

それなりに深い庭を持つ、典型的な

「鰻の寝床」

な 造りだったけど‥

「ヴっ‥ウググ

し、白井大工さん‥

無理を承知であんたに頼むのだが‥

隣の敷地に一切入らずに、我が家の「塀」を直して欲しいのじゃ‥

無理な頼みじゃが

何とか頼もうぞぉ‥

ヴホッ、ヴホッ‥

しゃ、社長‥

隣の敷地って、どう見ても賃貸の駐車場ですよね‥?

工事中だけ「駐車料金」を払う形で、敷地をお借りすれば 仕事がやり易くて捗るんだと思うのですが‥

なっ、ならぬっ‥!

それはならぬのじゃ!ヴホッ、ヴホッ!

隣地の者とはもう数十年もの前からのいわゆる「犬猿の仲」!

もはや修復など不可能‥

何とか改善しようと弁護士の先生にも相談したこともあるのじゃが‥

「そういう人は 相手にしないことです‥」

と、助言されとるくらいでのぉ‥ヴホッ、ヴホッ‥

なるほど、分かりました‥

しかし、そうなると‥

朽ち果て壊れた7間分(約14m)の

木塀の撤去工事作業、

その後の塀の取り付け工事作業中は

社長の「お住まいの中」を、通らせて頂く事になりますが‥

宜しいのでしょうか?

プシュー‥

ヴホッ‥

もちろん、承知しとる‥

廃材の撤去や

木塀材料の搬入などは

ワシも微力ながらトラックを持って来て手伝うから

ヴホッ‥居間を通り、台所を通って

という形で 是非とも頼む‥

やりにくいとは思うが、この通りじゃ‥

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社長夫婦のお住まいを、

玄関~廊下~居間~台所って、縦断した先のずっと奥にある庭は

幅が3間程で奥行きが10間程もある広さを持ってたけど、両サイドのブロック塀とその上のフェンス等が猫ちゃんにさえ侵入することを躊躇させる造りに なっていました‥

壊れている木製の塀は約75cmの高さで、

大まかには土台、柱、笠木で構成され

柱と柱の間に貫を2本通して 立板を表裏から交互に打ち付けた簡単な造り。

それが高さ1メートルの「ブロック塀」の上にアンカーボルトで固定されていたんだけど‥

長年の風雨、日射に負けて

殆どが朽ちてしまってた‥

だけど、土台を固定している「アンカーボルト」だけは

錆びだらけだけど、何とかして今回のリフォーム工事でも再利用したいと思う‥

それにしても困ったよなぁ‥

ビル屋上の「監視カメラ」から24時間監視しているかもとか‥

近所に社長宅家族を「誹謗中傷」するビラを配るとか‥

確かに普通の「お隣さん」じゃないよなぁ‥

オレも気を付けて作業しないとヤバイんだよな?(苦笑)

木製の塀だから、撤去にはそれほど手間はかからなかった

だけど、家の中を「廃材運搬」するから、ある程度の大きさにカットしなくちゃならないし、ポロポロ落ちそうなのは袋に入れておかないと

家の中をキズ付けたり汚す事になるから

結局は 手間が掛かったよなぁ‥

で、何十年も土台を固定していた錆びたボルトだけど‥

こいつに、現代版の土台座金(スクリューワッシャー)が使えたら最高なんだけど‥

大昔のボルトってのは「インチサイズ」

やっぱり入らない‥

最近のボルトは「メートルサイズ」のジャスト12mmの太さ

昔の「インチサイズ」のこのボルトは、とても良く似た太さに見えるけど12.7mmもあって

12mmよりも0.7mmも太いから

今現在主流の「12mmのアンカーボルト用のナット」は

絶対に入らないんだよなぁ‥

「インチ」とか「メートル」とか「尺」だとか‥

とにかくそれぞれに長い歴史の中で使い続けてきている単位だから

水道管だとか畳だとか、色んな所に生き残ってて面白いよなぁ(笑)

だけどもちろん、解決策は有るわけで

ある程度の範囲なら

それらを仲良く出来る道具も現代には有るわけで‥

この「ダイス」ってので、ネジを切ってやれば‥

(さすがはAmazon!近所のホームセンターよりかなり安いщ(゜▽゜щ)!クヤシイ~)

(オイルを付けながら

時計回り、少し戻して また時計回りを繰り返していくと‥)

12.7mmのアンカーボルトが、

12mmのアンカーボルトに変身!(何だかピッチが崩れて不恰好だけれども‥)

ちゃんと根っこまで入った!(一応錆び変換液をスプレーしました‥)

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で、社長の経営する製材所の加工場では

社長自らが発注し ついでにそれなりに加工済みの材料が、お待ちかねだった‥

(材料代はオール桧(ヒノキ)だから、多分7~10万円くらいかな?)

先ずは前もって測ってあったブロックの平面図を元にして、土台の墨付けを始める‥

木塀の乗るブロック塀は

手前から5間(約10m)までは真っ直ぐだけど、その後クランクになっている面倒な造り‥

スタートからクランクまでの5間(約10m)を、柱6本の等間隔で建てる事にし、 立板の割り付けに統一感を持たせる

アンカーボルトの位置を考慮して土台の継ぎ手位置を決定‥

柱、笠木の墨付けをしたら

本当に久し振りに「角せん機(角のみ?)」の登場!

柱のホゾを長く(約90mm)して、木塀の強度を高める為に、

土台のホゾ穴も裏まで貫通させた。

ただ、「ホゾ取り機」が無かったので‥(昔は建設会社のを借りてたので )

丸ノコと手ノコでシコシコとやるしか無く、大汗をかくことに。

角せん機で「ホゾ穴」をあけた 笠木上部にマルノコと電気カンナで勾配を付けて、鉋で仕上げ‥

貫も立板もカットしたら、

ペンキを片面だけ夕方までに塗って夜中に乾かし

次の日に裏側を塗るという工程で、なるべく塗ったなりのペンキがはげないようにしてみた。

とにかく、現地での作業を最小限にしなくちゃいけない‥

工場で加工組み立てしたものを

現場であっという間に組み立てないと‥

ドスドスドス!

「おいおいおい~!あんた、そこで何をやってるんだぁ~!!」

「まさか、オレ様の敷地に勝手に入ってるんじゃねぇ~だろうなぁ~(笑)!?」

って事は全力で避けたいから‥(苦笑)

貫に立板をステンレスビスで固定。

(端の1枚だけは現地の仕上げで取り付ける。)

さて、いよいよ現地での取り付け作業。

社長に軽トラで短い材料を運んで頂き、長い材料は自分の軽トラで運ぶ。

土台は前もって取り付けしてあったので、当然それを元に笠木や斜めの柱もカット済みで準備してある。

土台に長いホゾの柱を建てながら立板の付いた貫を差し込み‥

カケヤで叩き込んでいく。

「カツーン!カツーン!」と、近所に甲高い音が響く‥

作業開始から間もなくこうなり‥

例のクランクの箇所も無事に貫と立板が入った。

後は上部に笠木を取り付ける。

笠木に柱のホゾを入れながら、立板も溝に入れていく。

後で笠木と立板を見えにくい所からビスで固定して、横ぶれ等材料の動きが発生しないようにした。

壊れていた塀が直っていく‥

晒されていたプライベートが

守られていく‥

社長夫婦には

既に幼い子を持つ娘夫婦がいて‥

たまに実家に遊びに来ていたという

しかし‥庭にビニールプールで遊び、花火を楽しむ親子に

24時間監視するカメラが向けられていたなら‥

徹底的に防御するしかない‥!

もしかすると侵入してくるかもという、得体の知れない敵には

こんな塀と建物の間のすき間だって‥

塞ぐしかない‥

更に、柱と土台の接合部をより強固にするためには

柱の両側から、長さ150mmのボルトビスで締め付けて

立板のラスト1枚をビスで固定して隠す。

特に豪華な見た目でも無いけど‥

目隠しとして、侵入を防ぐ役割の木塀がリーズナブルに仕上がったと思う。

(土台とブロックの間には2mm厚のプラスチックパッキンを入れて、土台の腐食がおこりにくくして、全ての接合部にもペンキを塗布した。)

愛する人達の為にオレは戦う‥

たとえ敵が巨大な資本を持つ企業や

ましてや政府機関であっても!

それは今を生きる子供達や

その先を生きる全ての命の為に‥!!

と‥、ちょっと少年マンガの主人公達の気持ちでやったお仕事は‥

解体作業に半日

墨付け加工作業に2日半

ペンキ塗り作業にトータルで1日

現地での組み立て作業に1日

合計5人工で、18000円/1日×5=90000円。

別途ペンキ代金10000円。

解体処分費と、材料とその加工手間が製材所の社長持ちなので実際の工事合計金額は分かりませんが‥

およそトータルで25~30万円だと。(廃材の廃棄処分費が、本当に高額な為‥)

およそ長さ14メートル、高さ75cmの木塀の金額ですが参考になればと思います(´Д`)。

(もちろん、お見積りは無料ですので 直接お電話頂くかこのブログのお問い合わせよりメールして下さいね。)

【※使用画像について】

お客様より撮影許可、使用許可を頂き現場の写真を使っています。若い大工さんのほんの少しでも参考になればと思います。

以下はWikipediaより引用。当ブログ管理人は毎月Wikipediaに寄付をする契約を結んでいます。

進撃の巨人

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