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クビになった大工のお話щ(゜▽゜щ)!!

たまに大工さんのお話を。

 
しかも首になった話щ(゜▽゜щ)!
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「サンバー大工って、何の仕事してたっけ?」
 

だ~から、大工なんですって~っщ(゜▽゜щ)!!

 
 
もう、ずいぶん前のお話なんですけど、私は工務店を渡り歩いていた時期がありました。
 
忙しいから「来てくれ」って呼んでもらう形で、次から次へと流れに逆らわず~で、それは綱渡りな生活をしてました(´Д`)。
 
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(なんで、過去形で言ってんだよ…?)
 
 
 
ある日熱烈なラブコールを頂きました。
 
「白井さん…、あんたうちに来てくれないかな…今、働いてる小方だけじゃ頼りなくって。」
 
たしかそんな感じでした。
 
 
彼は、私よりかなり若かったですけど「建築組合」で、顔見知りでした。
甘いマスクでトークも上手く、私とは真逆のタイプでした。
 
 
 
「分かりました。私で良ければお手伝いさせて頂きます、親方!」
 
 
ほどなくして私は工務店の会社員として、勤める事になりました。 ただ、先に勤めていた若い大工さんが、急に辞めちゃったんだと聞きました。
 
親方は急に辞めた小方の事を、酷く罵りました。とにかく「ひどい奴だった!」と。
 
 
私はその彼の事も知ってましたので…なにか複雑な心境になったのを覚えてます。
 
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「あ、白井さん、これからの冬の間は仕事が正直薄いので…一日10,000円でお願いしたいんですが…。」と、言われました。
 
え?と、思いましたけどしょうがないか…って、了解しました。
 
 
 
「春になったら、ちゃんとアップしますから!」と、彼は言いましたが いくらにするとはその後もずっとはぐらかしていました。
 
 
ちなみになんですけど、我々大工の賃金は組合で決められています。軽トラに大工道具一式の維持費、保険料やガソリン代まで込みますので相場は16,000円なんです。 更に釘やビス等の金物類も込みの場合は18,000円になります。
 
高いと、思われますか?
それとも少ないと、驚かれましたか?
 
 
ただ、実際は受けとりの形で、「この現場はいくら」で決められて日数で割ると、数千円にしかならないってお仕事もあるようです。
 
そういうブラックな会社は、大工の連絡網で知れ渡りますので、誰も寄り付かなくなるんですけど…。
 
 
とにかく、そんな流れで私は会社員大工?になりました。小さなリフォームをしたり、机みたいなのを造ったりして厳しい冬を乗りきりました。
 
やがて暖かい春が来て、事件は起きました。
 
 
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もう、4月だから給料アップしてくれるんだろなぁ~。
 
 
親方はその日、板金屋さんと何やらお話しながら現場へやって来ました。
 
親方は実際は営業やら、見積もりに段取りと忙しく現場にはそうそう現れません。
 
その日の彼はいかにもついでな感じで「はい、これ。」って、給料明細書の入った封筒を置いていきました。
 
 
 
私は「ありがとうございます!」と、受けとり仕事の一段落着いたところで中を確認しました。
 
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「11,000円×働いた日数分」って、書いてありました。 正直驚きました。こんな安いって事は、私の仕事を気に入ってないっていう事なのかしら?と、仕事の帰りに事務所に寄りました。
 
「ん?どうしたの?」って、感じでしたけど
 
私が
「もしかして私の仕事が気に入らなくて、この給料なのかと思いまして…道具を引き上げて来ました。」と、言うと彼はひどく慌てて
 
「ええっと…いくらならいいんですか?」と、言いましたね。
 
「それは、親方が決める事です。私はいくらくれと言ったことは無いです。」と。
 
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「それじゃ、13,000円でいいですか…?」
 
 
断る事も考えたのですが、現場がまだ途中でしたし最後まで仕上げたかったので、残ったんですね。
 
でも、わずかに狂い始めていた歯車は その後さらにずれていきました。
 
 
朝早くから、軽トラに材料を積んでいた私に
 
「白井さん、現場へ行く前にここの雑草をむしっていってくれよ!」と、言ってきましたね。私は意味が分かりませんでしたけど、言う通りにむしってから現場へ向かいました。
 
 
現場用のトイレが準備されてない現場で、影に隠れて立ちションしてましたら、
「なに、立ちションしてるんですか!?」って、怒られて…(もちろんいけない事なんですが、コンビニも近くに無い現場の話。)
 
 
それと現場の内容がずいぶん変わった…って、いうので新しい図面か口頭でも説明して欲しいと電話したんですけど
「ブツッ!」って切られて。その後かかってきません。
 
私の軽トラでは、大量の材料を運べませんので、いつ材料が搬入されるのか確認の電話しても「ブツッ!」で、これはさすがに
 
 

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「おい…あんた死にたいのか…?」
 
 
 
って、言いませんでしたけど事務所に向かいました。
 
「短い間でしたけどお世話になりました。」
 
道具を引き上げてそう挨拶しますと、彼はひどく慌ててました。自分でそう仕向けておいて何故慌ててるのか…私のほうが驚きました。
 
 
 
「あなたは何故、チンドン屋みたいな車に乗ってるんだ?脚立くらい必要ないでしょうに。」
 
「どうして、お客さんの機嫌とるような会話をするんだ?」
 
「親方は大変なんだよ!少しは相手が何を考えているのか、察してくれないと…!」
 
 
ついこの前にそんな説教を、仕事帰りの私をわざわざ事務所に呼んでしたのは、何故だったのですか? 
 
 
そんな思いが虚しくわいてきました。
 
 
 
辞めるように仕向けられたと、私は思ってますので、これは「クビ!」だったんだなと考えています。
 
 
 
 
最近「ブラック企業」って、よく聞きますが、もしかして今回の工務店もそれだった気もしています。それでこの工務店も沢山の若い大工さんが去っていってたのかも知れないと…。
 
 
まぁ、人生は勉強の連続ですね~(´Д`)。
 
自分の人を見る目の無さにも、呆れました。
 
 
 
確かに親方は大変なんでしょうけどね…。
 
あれ?今回はえらく暗い話で恐縮でした…(´д`|||)。
 
 
 
 
※写真画像 ぱくたそフリー画像
太陽にほえろ日本テレビ 石原裕次郎 露口茂 世良まさのり スミマセン、勝手に拝借させて頂きましたm(__)m。
 
 
 
 
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