私、つくづく思うのです‥
現場に女性の職人さんがいるだけで、
なんだか華やかになるなぁ~って‥(´Д`)。
(もちろん、めったに無い事なのですが。)
「な~にカメラで撮ってんのよ~(笑)」
ですから‥
上のブログのように 若い女性大工さんが、
「ちゃんと鉋をかけてますよ~❤」
なんていう、可愛いブログなんかを読んじゃうと‥
「こりゃ、負けちゃいられないぜぇ~щ(゜▽゜щ)プハ~ッ!」
って、大工さんの血が騒いじゃって
久し振りに「砥石」を引っ張り出して「鉋の刃」を研がずには、いられない今日この頃なんですねぇ〜!
鉋から刃を抜き、その刃を眺めます‥
もう「老眼」な私は、残念ながら刃先がどうなってるかって、あんまり見えないわけですけど‥(´д`|||)
でも、こんな「ハンディ顕微鏡」で刃先を見てみますと
残念ながら、こうやって刃先が白くギザギザになっているのが ちゃんと見えちゃいます。(恥ずかしながら)
で、こんなに白くなってる「おバカさんな刃」では、
先の写真の女性大工さんの様には、木材を上手に削ることなんて、出来ないんですね~щ(゜▽゜щ)!
水の入った容器に「砥石」を そっと沈め‥
砥石が充分に水を吸ったら、
絹ごし豆腐を扱うように優しく鉋の刃を、あてていきます‥
2,000番という少し粗めの砥石で研ぐと‥「鉋の刃の乱れていた刃先」が研ぎ落ちて、新しい顔を見せてくれます。
これは約80倍の倍率です。
あれ? なんだかさっきより、キズだらけの刃になってるじゃないの?
これで研いだと言えるんですかあ~大工さ~んщ(゜▽゜щ)!?
って、思った貴方は天才です!
なかなかの観察眼!
でも、これで終わりではありませんから大丈夫なんですね~(´Д`)❤
そう、2,000番の「砥石」の次は
4,000番(一般家庭の包丁や釜等の研ぎでは“最終仕上げ砥石”とされる番数)の砥石で研ぎます。
鉋の刃を、きちんと平面に手入れされた砥石で研ぐと、上の写真の様に 誰がやっても、刃と砥石がくっついちゃいます。
スプレーで少しづつ砥石に水をかけながら、砥石と刃がくっつかないように研ぎますと‥
またもや、さっきとは違う顔を見せてくれます。
少しだけ、キズだらけじゃ無くなってますよね~щ(゜▽゜щ)?ね?ね?
さて、私は曲がりなりにもプロですので、更に「天然砥石」で最終の研ぎを行いま~すщ(゜▽゜щ)❤
京都の「黄色巣板」という(5万円くらいの)天然砥石で研ぎますと~
【砥石のととりやさんのホームページ http://www.toishi.jp/ 】
(京都の砥石が世界でも最高峰なのは、今更説明の要らないところですが‥)
刃の“しのぎ面”が鏡のようになってしまいます。
そして、「ハンディ顕微鏡」で見てみると‥
もはや、研ぎのキズは何処にもありません。多分。(倍率120倍)
少しピンぼけに見えますが、スマホで撮影するのが難しかっただけで 肉眼で見ると、ずっと鮮明に見えます。
刃の裏側もこうなるんです(´Д`)。
「刃の研ぎ方」については、私より遥かに上手な先生方のご説明が、ネット上に山ほどありますので割愛します‥
こんなガタつき防止台に「砥石」を乗せて「研ぎ」をする事を、最近 思い付いたので、紹介しますね~щ(゜▽゜щ)❤
えっと‥床に砥石を置いて研ぐと‥
床って、まっ平らではありませんから「砥石」が僅かにガタつくんですね。
私に1,000分の2ミリという薄い「鉋グズ」を出せる腕は、ありませんけど‥
砥石がガタガタしてたら、綺麗に研げないと思ってたんですね‥
「お前ら、いちいちガタガタするんじゃねぇー!」
ってなもんで、砥石を置く台を 事務デスクの脚みたいに「アジャスター」仕様にしちゃえばいいや~んって、思い付いたんです。
(現場で余った)4寸幅の間柱に、8ミリの穴を開けて「6ミリの爪ナット」を叩き込みます。
(本当は“鬼目ナット”の方が良かったみたいですが‥(´д`|||))
適当な長さの6ミリボルトと、6ミリ用ノブスターを組み合わせて
ナットを付けた台に、ノブを付けたボルトをねじ込みます。
(実はボルトがぐらつくので、両面からの爪ナットに仕様変更しています‥鬼目ナットなら、大丈夫だったかしらねぇ‥(´д`|||)?)
後は台がガタつかないように、ノブを回して4本の“ボルトの脚の長さ”を微調整すれば、いいだけです。
上から回せるのが自慢ですね。
ガタつかないから良いですよ~щ(゜▽゜щ)❤
「巴‥ 巴御前はおるか!」
「はい‥義仲様。巴はこちらに‥」
刃物を研いでいると‥
なんだか私は時々‥
遥か戦国の時代に生きていた「武将」達を思い出すんですねぇ‥(同じ刃物を使う同士として?)
「巴御前(ともえごぜん)」は、女性ながらも その剣の腕前を見込まれ、戦場で大活躍した女性剣士でしたが‥
残念ながら、彼女が仕えた(愛した?)「源義仲」は、滅ぼされる側の武将だったんですね‥。
「巴御前‥ もはや我ら軍は7騎のみの瀕死の有り様‥
女のそなたまでが無駄死にすることは無い!いま直ぐに落ち延びろ!」
と、再三言われるのですが‥
「殿‥ それでは最後のいくさしてみせ奉らん!」
と、敵陣に一人で突っ込んでいったと伝わっています。
彼女はその時、豪腕で有名だった敵将を馬から引きずり落として首をはねた後
自ら甲冑を脱ぎ、
行方知れずになったとも
伝えられているんですね‥(´Д`)。
そして今現代‥
機械が「鉋」をかけてくれる時代なので、大工が刃物を研ぎ「鉋」をかける機会はどんどん無くなっています。
鉋を使えない大工さんが、かなり増えてきているんですね‥
それなのに若い女性大工さんが、ちゃんと刃物を使って
お仕事を、しちゃっているなんて‥!
そんな健康的な彼女たちが、私には とても眩しくてしょうが無いですね~щ(゜▽゜щ)キャ~ステキ~❤
現代の「巴御前」かもしれない~!って‥
(巴御前のように、死んじゃダメですけどね(´д`|||)。男だらけの現場に、刃物と腕で逞しく生きてくみたいな意味でです‥)
世の中を明るくするのは、つくづく元気な女性ですよねщ(゜▽゜щ)❤
それで、世の中に元気な女性大工ブログがもっともっと溢れてくれたらなぁ~って、思う今日この頃なんですね〜❤
女性大工さん、頑張ろうね~щ(゜▽゜щ)!
P.S
(しかし、悲しい事に
この熱いメッセージのブログが「若い女性大工さん」に、全く読まれて無いことも
私は知っているのです‥щ(゜▽゜щ)チ〜ン‥)
【※使用画像について】
Google「女性 大工 ブログ」の検索で表示された画像の数々❤
京都 時代祭(京都市観光協会)
明治座「巴御前」 黒木メイサ(主演)
軍師官兵衛(NHK ) 岡田准一
Wikipediaより、(巴御前)引用させて頂きましたm(__)m。