「父!この掃除機が欲しい!」
って、娘に言われて買ったハイコーキのハンディクリーナー
155wものハイパワーは私が過去に買った日立のそれとは桁違いのパワーが有りながら圧倒的に静かという素晴らしいクリーナーでしたが‥
「父!このクリーナー、始めはパワフルだけど「赤いランプ」が直ぐに点く!ゴミも吸わなくなる!」
う〜ん‥ それ、フィルターが詰まってるんだろ?
掃除すれば直るだろ?
スイッチパネルの前方に赤く光るランプは、「フィルターの掃除が必要です」のサイン。
確かにフィルターは建築現場特有の「石膏ボード」の粉で詰まっていた。
娘の話では「ちゃんと頻繁に掃除してるもん!」との事。
なるほど、ハイパワー過ぎる故にフィルターにビッシリと粉塵が密着して、モーターに負担がかかるのかも知れないな‥
「シンプルイズベスト」を信条とする私は敢えて“2段サイクロン”掃除機では無い“ノーマルタイプ”掃除機を購入したが、そもそも2段サイクロンタイプは「石膏ボードの粉」で詰まり易いという情報がネットでチラホラあったから選択肢から外したという事でもあった。
さて、フィルターにこびりつく「石膏ボードの粉」をどうやって対策するか?
そもそも無理な気もするが(笑)?
まぁ、単純に「粉塵を前もって分離するサイクロン」を取り付けたら良いんじゃね?
と、またまた浅はかに考えた私は
よりによって「マキタのサイクロン」をハイコーキ掃除機に無理やり取り付けてみた。
マキタのサイクロンダストボックスはワンタッチで取り外しが出来るのが自慢!
それにハイコーキ本体にマキタサイクロンをドッキングするのは簡単。
“アクリルテープ”(アルミテープも可能?)を、ほんの一周だけノズルに巻き付ければジャストフィットする。
しかし残念ながら‥
石膏ボードの粉塵は安々とサイクロンユニットを通過して、またしてもフィルターをいじめるのだった‥
はぁ〜参ったな‥
サイクロンタイプにすると集塵仕事率が155wから90wに下がるし、フィルターとかの掃除が面倒くさそうだったから敢えてノーマルタイプ掃除機にしたのになぁ~
ここは毒を喰らわば皿までってやつで、とことんまでやってみるか‥
ハイコーキのノーマルダストボックスを外して‥
内部のフィルターを右に回して外して‥
その中にある骨の部品も取り外す
そこにハイコーキのサイクロンユニットを取り付ける
内部のフィルター取り付けは左回しになっているので、突っ込んでグリッ!と左に回せば取り付け出来る。
本体とも言えるサイクロンユニット外装を右回しすれば取り付け完了。
ここに世にも奇妙なサイクロンユニットを2連結したハンディクリーナーが誕生した。
父‥
アーヤ、こんなクリーナー見た事無いよ!
スイッチ入れてみてもいい?
ああアーヤ、入れてごらん。
ただのサイクロンユニット連結クリーナーじゃ無い事に気が付くかな〜
「ブイーン!」
ほえ?
何これ?何かがクルクルーって、回ってるけど?
あ?フィルターに回転する羽根が付いてるの?父?
ああ、その通りだよアーヤ。
ハイコーキサイクロンユニットの細いフィルター管に‥
フィルター表面に付着したホコリを強制的に落とす事を狙った「回転羽根」を取り付けたんだ。
「回転羽根」は幅の広いマジックテープで作ってあるんだ。最適な直径を探し易くするためにね。
長さ160mm、幅が50mm程度のそれにアクリルテープで6つ程の羽根を付けてあるだけだ。
サイクロンの気流を利用して羽根を回し、フィルター表面のホコリを落とす仕組みさ。
ねぇ母!母!
父って本当にへん‥じゃなくて天才だよね(笑)!
フィルターにホコリの付かない掃除機考えたんだよ〜!
ねぇあなた‥
このアイデアをハイコーキさんに売ったら貧乏な我が家に少しでもお金が入らないかしら‥
「マジックテープ羽根」が回転しやすくなるように‥
フィルター骨格に「モヘヤテープ」をぐるぐる巻いて
本来はフィルター外側に被せる「フェルト」をそのモヘヤテープに被せてからフィルターを被せて出来る限り円筒形状にしてみたり‥
まぁ、色んな事を試してはみたけど‥
空気の流量が減っちゃうと元も子もないので、そのバランスが難しいし‥
そもそもスイッチを入れるとフィルターは負圧で萎むから、回転羽根とは接触しなくなる訳で‥(だんだんと小声)
ねぇ‥父!
少しは良い感じになったけど、結局は赤いランプが点くんだけど!?
やっぱりか‥
そりゃそうなんだよ羽根が回るって事はフィルターと回転羽根が最低限度しか触れて無いって事なんだから
ホコリを落とす事にはならないんだよな~ハハッ
ほえ〜!?
んじゃまた失敗なの!?
父!ダメじゃん!毎度の事だけど!
それを言うなよ‥アーヤ
お父さんがやろうとしている事は一流メーカーさえ成し遂げてないミッションなんだ。
そんな簡単に形になるはずが無いだろ?
フィルター周りにマジックテープを巻くという方法に無理があるのかな‥?
それなら回転子を磁石で浮かせるとか、外側のカプセル側に軌道を作るとか‥?
いやいや、さすがにそこまでいくと私の頭では沸騰してしまう。
もっと簡単でシンプルな方法を探さないと‥
ねぇ、父!父!
フィルターに振動素子をくっつけてスイッチオンしたら「ヴィーン!」ってホコリ落とすのってどうかな?
アーヤ、それは面白いアイデアだけど、お父さんには1億年かかっても無理な話だ。
ま、メーカーならそのアイデアはとっくに検討、試作してるのかもしれないな(笑)。
ホコリを落とすエネルギーで、最もシンプルで簡単なのは‥
重力かな‥?
マキタ社製のハンディクリーナー用のフィルター
これを使う。
左側のが元々のハイコーキ製で、右側のがマキタ製フィルター。
マキタもハイコーキもフィルターの直径が同寸法で取り付け方も同じ。
だけど、ハイコーキのフィルターは変形を防止する骨と一体になっているが
マキタのは布地だけ。
ハイコーキの骨部品?を取り付けて
マキタのフィルターを左回しではめる。
で、掃除機のスイッチを入れてみると
当たり前だがキュッと萎む。
そしてスイッチを切れば「フア〜ッ」っと、広がる。
これこそ「ギュッパ!フィルター」で、表面に付着したホコリを変形する事で落とす仕組み。
勿論、布フィルターの復元力だけでは心許ないので‥
磁石を使う。
内側と外側で磁石をくっ付けて、その重さでフィルターを「ギュッパ」させる。
クリーナーは基本下向きで使うから、スイッチオン・オフでフィルターは上下に揺さぶられるハズ‥
見た目はまるでマキタのクリーナー?(吸い込みノズルの色を確認せずに買ったので、チグハグなカラーですが‥щ(゜▽゜щ)(笑)!)
ここで更に余ってしまったハイコーキのフィルターを再利用してみる。
ハイコーキのサイクロンユニットフィルターを取り付ける。
外れ防止に細いマジックテープで固定してから
元通りに「カチッ!」っというまで右回転で取り付ける。
これで、ホコリのほとんどがマキタのサイクロンユニット内で処理されるのでは?と、期待したが‥
【※残念ながらマキタサイクロンユニットにフィルターを付けた結果、そのフィルターが頻繁に詰まってしまいました。ダメな例として敢えて紹介しました
毎度の事ながらこれはイマイチなアイデアでしたねぇ‥(´д`|||)。】
試しに我が家の車庫(コンクリート床)を掃除してみたが
ほとんどの砂やゴミはマキタのサイクロンユニットに閉じこめられるが、
やはりハイコーキ側の最後の砦フィルターにもホコリは付着した。
が、明らかにゴミランプが点灯するまでが長くなったと思う。
ダストボックス内に、ホコリ落としの小さな刷毛を隠し入れておけばササッ!とフィルター掃除も手軽に出来るので便利!
そもそもゴミ箱の上で揺するだけでもある程度は磁石の重さがフィルターを振り回すので、ホコリがポロポロ落ちていく。
父!充分だよ!
赤いランプなかなか点かなくなったもん!
だけどマキタの掃除機は凄いよね?
このクリーナー(※最新型では無い1つ前の型です)を借りて使ってみたけど、音も静かだし吸引力も凄い。何よりフィルターの詰まりってのが余り問題にならない感じだし。
だけど、今回父のやった魔改造もこのマキタの構造に似てるよね?
まずは大きなサイクロンユニットで大きなゴミを分離して、次に小さな粉塵だけをフィルターで濾すんだから。
なるほど!確かにそうも言えるか!?
実際に1つ前の型のマキタ掃除機は調子いいんだよな。
数字的にはハイコーキノーマルタイプは155wもあって凄いハズなんだけど、実際に使うとフィルターがビッシリと石膏ボードの粉で詰まってしまう。
マキタの掃除機はバランスが取れているんだろうな?
フィルターがそれ程頻繁に詰まるってのが無いんだよな。
なんでやろ?
ところが後日、意外な事に遭遇した。
絶対王者と思っていたマキタ掃除機がどういう訳か「最新型サイクロン掃除機」では
あれ?な感じに思えた。
そのマキタの「最新型サイクロン掃除機」、たまたま知り合いが持ってたので借りて使ってみたが、
「あれ?詰まってるのか?」って感じの吸い込み‥
たまたまその掃除機がメンテナンスの悪い状態だったのかもしれなかったが
(このマキタの最新型サイクロン掃除機ですが、どうもAmazonのレビューでも評価は低い感じですね‥。)
(レビューで星が2つという評価)
しかもマキタの最新型サイクロン掃除機が、現行型のハイコーキの2段サイクロン掃除機にとても似ている気がする‥
それにしてもマキタもハイコーキも似たような時期に似たような商品を売り出すって不思議じゃないか(笑)?
マキタにもハイコーキにもスパイがいて、それぞれの新商品の極秘情報をやり取りしているんじゃないかと
疑ってしまうのは
仕事柄しょうが無いのかな‥(笑)
【※使用画像について】